皆さんこんにちは。
ASD当事者の猿田ももかです。
前回はASDの特性や症状をおおまかにお伝えしました。
この記事では、
当事者として、大学で習っている作業療法士として
なぜASDは人と目と目を合わせるのが苦手なのかというのをお伝えします。
人と目と目を合わせるのが苦手な理由
①会話にエネルギーを使ってしまう
発達障害を抱えている私達は
そもそもコミュニケーションが苦手です。
そのためにコミュニケーションをとるだけで
エネルギーを使ってしまいます。
どんなことにエネルギーを使ってしまうかというと・・・
・相手と話していても周りの視線が気になってしまう
・「怒られるかな・・・」「伝え方違うかな・・・」と常に不安を抱えている
・意図を汲み取るのが苦手なことから、相手に常に集中している
これらのことが重なってしまうことで、エネルギーを使ってしまうのです。
そして、エネルギーをそれ以上使わないようにしようと行うことが「人と目と目を合わせない」
事なのです。
人と目と目を合わせる事でさらに緊張してしまうから。
②過去の嫌な思い出が蘇ってきてしまう
さらに私の場合は学生時代長くいじめられていました。
それも殴られるとかではなく、基本的に言葉の暴力。
記憶力が良すぎることもあり、
今でも小学校や中学校のいじめられていた嫌な思い出が
ふとした時に蘇ります。
会議やグループワーク、ミーティングの時に
「どう思う?」
と振られてシーンとなるあの場面が今でも怖くて、
過去の嫌な思い出もふと蘇ってきて、
固まってしまいます。
対処法は?
コミュニケーションをとる時に人と目と目を合わせる。
それが当たり前なのは分かってはいるんです。
ただ、それが怖いから目と目を合わせられない。
目と目を合わせられたとしても固まってしまう。
じゃあどうすればいいのか。
今の職場での対処法が一つあるのでお伝えします。
それは・・・
メールやメモのやり取りなど、直接の会話の頻度を減らしてもらう
という対処法です。
会議やグループワーク、ミーティングの時に
「どう思う?」
と振られると
過去の嫌な思い出もふと蘇ってきて、
固まってしまい、
何をどう話せばいいのかもわからなくなってしまう
さらには、視覚優位で一気に色々話されると
何が何だかわからなくなってしまう
私にはこの対処法が一番合っています。
どういう事かというと、
大切な話の時だけ直接の会話にして、
それ以外の報連相(報告・連絡・相談)はメールなどの
対面でないやり取りにしてもらう
という事です。
この対処法をとる事で
コミュニケーションのストレスがかなり減りました。
また、視覚優位で目に見える状態であれば
伝えなければいけないことを伝えられる特性があり、
「目に見えているときの文章力高いよね!」
と褒められるようになりました!
最後に、対処法がはまればいくらでも変えられます。
だから、対処法を探していきましょう。
利用者の方と話すときもメモにしてるの?
コメントありがとうございます!療育の職場で、親御さんと最近の家でのお子さんの様子を朝と帰りにフィードバックする時は、メモしないで覚えておいて覚えている間に目にみえる形で情報共有するようにしています!各カンファレンスや療育時のお子さんの様子はその場で口頭だと何が何だか自分だけわからなくなるので、メモの様な形で目にみえる形にし、他の先生からの頼まれごとも自分のことをやりながらだと聞き取れない事もあるのでメモが回ってくる感じです!