皆さんこんにちは。
ASD当事者の猿田ももかです。
この記事では、
当事者として、大学で習っている作業療法士として
そもそもADHDとはというお話をします。
ADHDとは
皆さんはADHDという障害をご存知でしょうか。
ADHDとは注意欠如・多動症(いわゆる発達障害)
のことを指しています。
発達障害は生まれつきの脳の機能障害(いわゆる能力の偏り)です。
ADHDの人の中にはASD(自閉症スペクトラム障害)やLD(学習障害)
を合併している人もいます。
ADHDは男性の方が女性よりも3~5倍多いという説もあるほど、
「男性のもの」というイメージが強いものでしたが、
近年はADHDと診断される女性が続々と増え、
女性に少ないのではなく、
単に気づかれず、見過ごされてきただけではないか
と考えられています。
あなたの周りにも
「ん?なんかぎこちないな。自分達と何か違うな」
と感じる人はいませんか?
しかし、気づかれない間も本人は
「何かやりにくい」
と苦しみ悩んでいます。
実際のADHDの特性(困り事)は?
実際のADHDの特性(困り事)を見ていきましょう。
ADHDの特性(困り事)は大きく3つに分かれます。
その3つとはこちらです。
そして、これらの特性があることでさまざまな困り事が起こります。
■不注意の症状・特徴例
・忘れ物やなくし物が多い
・話しかけても聞いていない
・約束などを忘れてしまう
・すぐに気が散ってしまう
・細かいことを見過ごしてしまう
(ケアレスミスが多い)
・課題や遊びなどを途中でやめてしまう
・物事をやり遂げることができない
・順序立てることや整理整頓ができない
・コツコツやること(勉強など)を避けたり、嫌々行う
■多動性、衝動性の症状・特徴例
・手足をそわそわ動かしている
・授業中に席を離れてしまう
・じっとしていられない
・静かにできない
・急に走り出す
・おしゃべりが過ぎる
・質問が終わる前に答えてしまう
・順番を抜かしてしまう
・友だちのしていることをさえぎる
なぜ女性が見過ごされやすいか。
それは女性のADHDは不注意の特性が出やすく、
ADHDで一番分かりやすい多動性が見えにくいことが多いからです。
また、これらの特性が全て出る訳ではなく、
特性は個人差がかなりあります。
他にも特性がありますが、
詳しい特性はまた次回以降話します。
ただ、大きな特性だけでもこれだけ困り事がある中で、
無理して社会人生活に溶け込もうとしている
という現実を、
皆さんにまずは知ってもらいたいと思います。
この記事は以上になります。ご清聴ありがとうございました。